1981年群馬県桐生市生まれ。2002年、コミック焦燥（太田出版）に掲載された「真夜中のパラノイアスター」でデビュー。
代表作に「惡の華」「血の轍」「おかえりアリス」「ぼくは麻理のなか」など。

「好きなことをみつけなさい」と大人は子供によく言いますが、「好き」とはなんなのか、
どういう状態なのでしょうか。それが本当の「好き」なのかどうか、判断するのは難しいことです。
誰か（親とか）の期待に応えるために「好き」なふりをしているだけかもしれないし、かっこつける為に「好き」なことにしているだけかもしれません。ただまわりに流されてなんとなく「好き」なことにしているだけだったり。
僕はそれで悩みました。自分に嫌気がさして、「好き」なものを全部捨てようとしました。
それでもこびりついて取れない何か、捨てても捨てても戻ってきてしまうもの、それが「好きなこと」なのだ、と思うことにしました。