1991年群馬県前橋市生まれ。
2012年『烏に単は似合わない』が史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。
デビュー作から異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」を書き続けている。
19年『発現』（NHK出版）刊行。
松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB＆アプリ「コミックDAYS」（講談社）にて漫画連載、2020年6月全4巻が完結。
8月下旬より「コミックDAYS」にて『烏は主を選ばない』が同氏によって連載。
現在、中台露ほかで翻訳進行中。

　プロの小説家という仕事は、売り物になる作品さえ書くことが出来れば成立します。それさえ出来れば、たとえどのような経歴であったとしてもプロになれるのです。辛い体験、嫌な体験、恥ずかしい体験、全てが美味しい飯のタネ。とんだ回り道だと思っていたことが、長く創作を続けていくための武器になったりもします。
　これをご覧になっているあなたがまだデビュー前で、もしプロの小説家になりたいと本気で思っているとしたら、それを本質的に阻むものはこの世に何もないと言えるでしょう。